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【地域別】日本の紅葉見頃カレンダー:北海道から九州まで絶景スポット10選

2026年9月28日

【地域別】日本の紅葉見頃カレンダー:北海道から九州まで絶景スポット10選

要約

日本の紅葉は、北から南へ、そして標高の高い山から平野部へと移り変わります。北海道では9月中旬から始まり、東北や中部地方の山岳部は10月が見頃、関東、関西、中国、四国は11月中旬から12月上旬、九州も同時期に見頃を迎えます。山間部まで含めると、紅葉シーズンは約3ヶ月間に及びます。旅行が1回だけの場合は、行きたい場所を先に決めて日程を合わせるのではなく、旅行する月に合わせて行き先を選ぶのがおすすめです。

この記事の対象読者

秋の日本旅行を計画しているものの、何月にどこへ行けばよいかわからない方や、東京・大阪近郊の定番スポットだけでなく、少し遠出をしてみたい在日ベトナム人の方を対象としています。各地域から1〜2ヶ所ずつ、紅葉が早く始まる順に厳選した10のスポットをご紹介します。

この記事が向いていない方

  • 今年の最も見頃な正確な日付を知りたい方:本記事は近年の傾向をもとにした目安時期を掲載しています。各年の公式な見頃予想は通常9月下旬から発表されます。
  • 東京または京都のみに滞在する方:各都市に特化した個別の記事をご参照ください。
  • 12月下旬に旅行される方:九州や四国の一部の遅咲きの木を除き、紅葉シーズンはほぼ終了しています。

日本列島を横断する「紅葉前線」の仕組み

カエデ(モミジ)やイチョウは、1日の最低気温がおよそ8度を下回ると色づき始め、5度を下回ると最も美しく発色します。この移動ルートは「紅葉前線」と呼ばれています。桜が南から北へ咲き進むのに対し、紅葉は北から南へと南下していきます。

また、緯度だけでなく標高も大きな影響を与えます。同じ県内であっても、標高1,000メートルを超える山頂付近は、麓の市街地よりも1ヶ月早く色づくことがあります。そのため、長野県の上高地は10月上旬に見頃を迎えますが、長野市街地の見頃は11月上旬となります。

近年は日本の秋が温暖化傾向にあるため、平野部の紅葉は従来の目安時期よりも数日から1週間ほど遅れることが多くなっています。過去のガイドブックを参考にされる場合は、少し遅めの時期を想定すると安心です。

地域山岳部・高所平野部・市街地
北海道9月中旬〜下旬10月中旬〜下旬
東北10月上旬〜中旬10月下旬〜11月中旬
中部(長野、富山、岐阜)10月上旬〜中旬11月上旬〜中旬
関東(東京、神奈川、埼玉)10月中旬〜下旬(日光、群馬など)11月下旬〜12月上旬
北陸・東海(金沢、名古屋)10月下旬11月中旬〜下旬
関西(京都、大阪、奈良)11月上旬〜中旬11月中旬〜12月上旬
中国・四国10月下旬〜11月上旬11月中旬〜下旬
九州10月下旬〜11月上旬11月中旬〜12月上旬

おすすめ紅葉スポット10選(見頃の早い順)

1. 大雪山(北海道):秋が最初に訪れる場所

紅葉の旭岳と池、大雪山

写真: lumoplank / Wikimedia Commons (CC0)

大雪山国立公園は北海道で最も広大な山岳地帯であり、日本で最も早く紅葉が始まる場所としても知られています。見頃は9月中旬〜下旬頃です。旭岳の山肌は、沼や噴気孔の周囲に広がる低木が赤や黄色に美しく染まります。旭岳ロープウェイで標高約1,600メートルまで登ることができ、姿見の池の周りを巡る約1時間の散策コースが整備されています。

東側にある層雲峡は切り立った断崖絶壁と滝が特徴で、9月下旬〜10月上旬に見頃を迎えます。旭川からバスで約1時間半〜2時間です。9月下旬には山頂で初雪が降ることもあるため、厚手の上着をご用意ください。

2. 奥入瀬渓流(青森):ブナの森を流れる清流

黄葉の森を流れる奥入瀬渓流

写真: lumoplank / Wikimedia Commons (CC0)

奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出る約14kmの渓流で、両岸にはブナやカエデの原生林が広がっています。渓流沿いには遊歩道が整備されており、数多くの小さな滝や苔むした岩場を間近に楽しめます。見頃は10月中旬〜下旬頃です。石ヶ戸から銚子大滝までの3〜5kmの区間を散策し、残りの区間はバスを利用するルートが人気です。

JR青森駅または八戸駅からJRバスで約1時間半〜2時間半です。紅葉シーズン中は渓流沿いの道路でマイカー規制が実施される日があるため、路線バスのご利用がスムーズです。

3. 上高地(長野):日本アルプスを背景に輝く黄葉

北アルプスの下の黄葉の上高地

写真: lumoplank / Wikimedia Commons (CC0)

上高地は北アルプスに位置する標高約1,500メートルの山岳景勝地です。10月上旬〜中旬にかけて、カラマツやシラカバの森が黄金色に染まり、背景には時に冠雪した灰色の岩峰がそびえ立ちます。木造の河童橋や明神池は、多くの観光客が訪れる定番スポットです。

上高地へはマイカーでの乗り入れが禁止されているため、沢渡(さわんど)または平湯からシャトルバスやタクシーに乗り換える必要があります。東京・新宿からはハイシーズンに直行バスが運行しており、所要時間は約5時間です。上高地は11月中旬から翌年4月下旬まで冬季閉鎖となるため、早めの訪問が必要です。

4. 黒部峡谷(富山):山深い谷を縫うように走るトロッコ電車

新山彦橋を渡る黒部峡谷トロッコ電車

写真: Totti / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

黒部峡谷鉄道は、水力発電ダム建設のために敷設されたオープン客車の小型トロッコ列車で、現在は宇奈月温泉駅から峡谷の奥深くへと観光客を運んでいます。40以上のトンネルと20以上の橋を渡り、両側には切り立った絶壁が迫ります。見頃は10月下旬〜11月中旬で、山の上から下へと徐々に紅葉が移り変わっていきます。

2024年以降、能登半島地震の影響により一部区間のみの折り返し運行となり、終点まで行けない時期があります。お出かけ前に運行区間や秋の営業期間について公式サイトの案内をご確認ください。

5. 平泉・中尊寺(岩手):森の中に佇む黄金の仏堂

秋の中尊寺金色堂

写真: skyseeker / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

平泉は12世紀に奥州藤原氏が栄えた地であり、世界遺産にも登録されています。中尊寺へと続く月見坂には樹齢を重ねた杉並木が続き、カエデの紅葉が美しく調和します。金箔で覆われた金色堂は覆堂の中に大切に保護されています。近隣の毛越寺には広大な浄土庭園があり、池の水面に映る紅葉も見事です。見頃は10月下旬〜11月中旬頃です。

東北新幹線の一ノ関駅からJR在来線またはバスで約10〜20分です。切り立った渓谷を舟で下る猊鼻渓(げいびけい)の舟下りとあわせて訪れるのもおすすめです。

6. 兼六園(金沢):秋の紅葉と伝統の雪吊り

兼六園の池と雪吊り

写真: 663highland / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

金沢の兼六園は日本三名園の一つに数えられています。秋には霞ヶ池の周囲や曲水沿いにモミジが美しく色づきます。また、毎年11月1日からは、雪の重みから松の枝を守るために支柱の頂点から円錐状に縄を張る伝統技法「雪吊り」の作業が始まります。まるで巨大な傘のような美しい幾何学模様と、鮮やかな紅葉の両方を観賞できる11月中旬の訪問が特におすすめです。

東京から北陸新幹線で約2時間半でアクセス可能です。入園料は約320円です。近江町市場やひがし茶屋街の散策とあわせてお楽しみいただけます。

7. 香嵐渓(愛知):約4,000本のモミジと夜間ライトアップ

香嵐渓の待月橋と紅葉

写真: Bariston / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

豊田市郊外に位置する香嵐渓では、巴川沿いや飯盛山に約4,000本ものモミジが群生しています。見頃は11月中旬〜下旬頃で、もみじまつり期間中には21時頃まで幻想的なライトアップが行われます。川にかかる朱塗りの「待月橋」は絶好の写真撮影スポットです。

名古屋から名鉄電車で東岡崎駅または豊田市駅へ行き、そこからバスで約40〜70分です。紅葉シーズンの週末は周辺道路が非常に混雑するため、朝早い時間のバスを利用するか、平日の訪問をおすすめします。

8. 宮島・紅葉谷公園(広島):海に浮かぶ大鳥居と色鮮やかなモミジ

宮島の紅葉

写真: Spiegel from Hiroshima, Japan / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

宮島は、満潮時に海の上に浮かんでいるように見える嚴島神社の朱塗りの大鳥居で世界的に知られています。神社の背後に広がる「紅葉谷公園」はその名の通り、清流や朱塗りの橋に沿って約700本ものモミジが彩りを添えます。見頃は11月中旬〜下旬頃です。公園内から出発する宮島ロープウエーを利用すれば、弥山(みせん)山頂から瀬戸内海の多島美を一望できます。

宮島口駅からフェリーで約10分です。島を訪れる旅行者には宮島訪問税100円(2023年導入)が課され、通常はフェリー運賃と一緒に徴収されます。満潮時の大鳥居を撮影したい場合は、事前に潮見表をご確認ください。

9. 祖谷渓(徳島):四国の秘境に架かるかずら橋

祖谷のかずら橋

写真: Motokoka / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

祖谷(いや)は四国随一の秘境として知られる山深い谷で、シラクチカズラなどの植物のツルを編んで作られた長さ約45m、川面からの高さ約14mの「祖谷のかずら橋」が有名です。歩くと適度に揺れますが、3年ごとに架け替えられているため安全に渡ることができます。近くの大歩危峡では、険しい岩壁の間を遊覧船で巡ることも可能です。見頃は11月上旬〜中旬頃です。

JR大歩危駅からバスで約20分です。路線バスの本数が限られているため、徳島市内や高松市内からレンタカーを利用して移動する旅行者も多くいます。

10. 耶馬渓(大分):一望にして広がる八つの絶景

耶馬渓・一目八景の岩峰と紅葉

写真: そらみみ / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

耶馬渓(やばけい)は九州北部に広がる奇岩と渓谷の景勝地です。最も有名な「一目八景(ひとめはっけい)」は、展望台から一目で8つの奇岩群と一面の紅葉・黄葉を見渡せることから名付けられました。見頃は11月上旬〜中旬頃です。近隣には、江戸時代に禅海和尚が30年もの歳月をかけて手掘りした「青の洞門」などの名所もあります。

JR中津駅から路線バスで一目八景まで約50分です。紅葉シーズン中の週末には臨時増便バスも運行されます。福岡市内から日帰りで訪れることも可能です。

月別の旅行計画ガイド

  1. 9月下旬:北海道(大雪山)。平野部はまだ寒すぎず、一足早く本格的な紅葉を楽しめる貴重な時期です。
  2. 10月中旬:東北(奥入瀬、八甲田)および中部の高山地帯(上高地、立山黒部など)。
  3. 10月下旬〜11月上旬:黒部峡谷、平泉、日光、耶馬渓、祖谷渓。
  4. 11月中旬〜下旬:金沢、香嵐渓、宮島、京都(北部の山間部)、奈良。
  5. 11月下旬〜12月上旬:東京、京都(市街地)、大阪、鎌倉、福岡。

旅行費用と節約のポイント

  • JR全線乗り放題の「ジャパン・レール・パス」は、2023年の価格改定により大幅に値上げされたため、7〜14日間の短期間で長距離の新幹線を何度も利用する場合にのみお得になります。多くの地域では、よりリーズナブルなエリア限定パス(JR East Pass、JR Kansai Pass、JR Kyushu Passなど)が販売されています。
  • 国内線LCC(Peach、Jetstar、Skymarkなど)を活用すると、東京〜札幌間や東京〜福岡間などの長距離区間において、早期予約で新幹線よりも格安に移動できる場合があります。
  • 宿泊施設は、紅葉名所の周辺では秋の週末に宿泊料金が高騰します。近隣の主要都市(旭川、青森、松本、名古屋、広島、福岡など)のホテルを拠点にして日帰りで観光する方が費用を大幅に抑えられます。
  • 高速バスを利用すれば、東京〜金沢や東京〜仙台などの区間を新幹線の約3分の1から半額程度の運賃で移動できます。

旅行前の準備リスト

  • 重ね着できる防寒具:北海道の山間部や上高地では朝の気温が氷点下になることもありますが、同時期の九州の平野部では日中20度近くまで上がるなど気温差が大きくなります。
  • 滑りにくい歩きやすい靴:奥入瀬渓流や紅葉谷公園など、水辺の遊歩道を歩く際には滑り止めの効いた靴が不可欠です。
  • 道路・鉄道・バスの運行情報の確認:山間部では初雪による路面凍結や、秋の台風・大雨による土砂崩れで交通規制がかかる場合があります。
  • 安定したデータ通信環境:今回ご紹介した名所の多くは山間部に位置するため、オフラインマップをダウンロードしておくか、広い通信エリアをカバーするSIMカードを準備しておく必要があります。

よくある失敗と注意点

  • 日本全国どこでも同じ時期に見頃を迎えると思い込むこと。11月下旬の北海道はすでに冬ですが、同じ11月でも京都の市街地ではまだ色づき始めの場合があります。
  • 標高差を考慮しないこと。同じ都道府県内であっても、高山部と平野部市街地では見頃に1ヶ月もの差が生じます。
  • 冬季閉鎖期間を確認しないこと。上高地や立山黒部アルペンルート、一部のロープウェイや山岳道路は、11月中旬または下旬に冬季営業休止となります。
  • ホテルの予約が遅すぎること。11月の京都、金沢、宮島周辺は大変混雑するため、条件の良いホテルは1〜2ヶ月前には満室になることが一般的です。

よくある質問(FAQ)

日本の紅葉シーズンはいつ始まっていつ終わりますか?

北海道の高山部で9月中旬頃から始まり、関東、関西、九州の平野部で12月上旬〜中旬頃に幕を閉じます。ひとつの場所で最も綺麗な状態(見頃)が続く期間は、約1〜2週間程度です。

秋に1回だけ日本へ行くなら何月がおすすめですか?

東京、京都、大阪といった定番のゴールデンルートを巡る場合は、11月20日〜12月5日頃が最も安定して紅葉を楽しめます。北海道や東北を旅行したい場合は、10月を選ぶのがベストです。

紅葉の見頃予想はどこで確認できますか?

tenki.jp、ウェザーニュース(Weather News)、ウォーカープラス(Walker Plus)などの気象・情報サイトで9月下旬頃から予想が公開され、シーズン中は各スポットの色づき状況が毎日更新されます。また、日本政府観光局(JNTO)の多言語サイトでも地域別の情報がまとめられています。

雨や台風で紅葉は散ってしまいますか?

シーズン終盤に強い台風が直撃すると、葉が落ちてしまったり、風雨で葉先が傷んで変色したりすることがあります。昼夜の寒暖差が大きく、適度な湿度があり、秋晴れの日が続くことが美しい紅葉の条件とされています。

イチョウとモミジは同じ時期に色づきますか?

時期は完全に一致するわけではありません。平野部では通常、イチョウの黄葉の方がモミジの紅葉よりも約1週間早く見頃を迎えます。そのため、東京などを訪れた際にイチョウは見事な黄金色でも、モミジはまだ緑が混ざっているということもよくあります。

参考情報・出典

  • 日本政府観光局(JNTO):japan.travel
  • 気象庁(JMA):紅葉・黄葉の観測データ
  • 紅葉見頃予想情報:tenki.jp、ウェザーニュース、ウォーカープラス(紅葉特集)
  • 各自治体公式観光サイト:北海道、青森県、長野県、富山県、石川県、愛知県、広島県、徳島県、大分県

カバー写真: lumoplank / Wikimedia Commons (CC0)

情報確認日

本記事の情報は2026年9月時点のデータに基づき確認しています。紅葉の時期は近年の傾向をもとにした目安です。公共交通機関の運行状況、山岳道路の規制、冬季閉鎖の日程は年によって変動するため、ご出発前に最新情報をご確認ください。

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