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格安SIMか大手キャリアか?在日ベトナム人のための実際の費用比較

2026年8月8日

「DocomoのSIMが一番電波が強いと聞きましたが、高いですよね。それだけの価値はありますか?」——これは、来日したばかりの方から最もよくいただくご質問の一つです。正直なお答えは、「お客様の状況によります」ということです。本記事では、「格安SIMが絶対良い」とも「大手ブランドが価格に見合っている」とも言わず、各費用を細かく分析し、お客様のご予算やご利用習慣に最適なプランをご自身で判断していただけるよう解説します。

1. 市場の全体像:日本の通信キャリアの3つの層

  • 第1層 — 三大キャリア(MNO):Docomo、au(KDDI)、SoftBank。自社の通信回線(基地局)や店舗を全国に持ち、充実したサービスを提供していますが、料金は最も高く、通話込みの大容量データプランで月額5,000円〜8,000円程度が一般的です。
  • 第2層 — お手頃価格のサブブランド/オンライン専用プラン:ahamo(Docomo)、UQ mobile/povo(au)、Y!mobile/LINEMO(SoftBank)。親会社の回線をそのまま使用し、月額2,000円〜3,000円程度ですが、申し込みはオンライン中心で、クレジットカードが必要となるケースがほとんどです。
  • 第3層 — 格安SIM(MVNO):三大キャリアから回線を借り受けて格安プランを提供する事業者で、月額約1,000円〜提供されています。来日したばかりの多くのベトナム人が選択するカテゴリーであり、HD TELECOMのSIMプランもここに含まれます。

2. 気になるポイントを直接比較

比較項目大手キャリア格安SIM(MVNO)
月額料金(20GB)5,000円〜7,000円(通常プラン)、2,700円〜3,000円(サブブランド)約1,500円〜2,500円
通常時の通信速度非常に速い快適(HD動画視聴に充分)
混雑時の通信速度(昼12時、夜20〜22時)安定事業者によっては著しく低下する場合あり
外国人向け手続き厳しい:日本のクレジットカード/銀行口座、長期契約が必要な場合が多い柔軟:コンビニ決済や代金引換に対応、年縛りなしの事業者もあり
ベトナム語サポートほぼなし一部あり(HD TELECOMは契約期間中ずっとベトナム語サポート対応)
解約費用違約金 + 端末残債通常は不要または非常に安価

3. 広告では大きく書かれない隠れた費用

大手キャリアの場合

  • 事務手数料:店舗で契約する場合、約3,000円がかかります。
  • 「最初の6ヶ月割引」料金:最初の半年間だけ安く、その後自動的に高くなるプランが多く存在します。小さな注記をしっかり確認する必要があります。
  • 「実質0円」に見せかけた端末分割払い:実質ゼロ円と言われても、実際は月額料金から割り引かれているため、解約すると残債を一括払いしなければなりません。
  • 自動更新オプションサービス:端末保証、着信メロディ、動画サービスなど。契約時に「初月無料」と勧められ、解約を忘れると毎月500円〜1,500円が無駄にかかってしまいます。

格安SIMの場合

  • 混雑時の速度低下:これが実質的な「トレードオフ(代償)」です。料金が安い分、利用が集中する時間帯は速度が落ちやすくなります。メッセージ送信や地図検索程度ならほぼ影響ありませんが、昼休みに動画を見たい方には気になるところです。
  • 実店舗が少ない:SIMの不具合や紛失時にはオンラインでの対応が必要です。そのため、普段使い慣れているサポート窓口(ベトナム人であればベトナム語対応のZalo、Messenger、LINEなど)を提供している事業者を選ぶことが大切です。

4. 2年間の費用シミュレーション

日本に3年間滞在する技能実習生で、月に20GBを消費すると仮定してみましょう。

  • 大手キャリアを利用する場合(通常プラン 月額6,000円):24ヶ月 × 6,000円 = 144,000円
  • サブブランドを利用する場合(月額2,970円):24ヶ月 ≈ 71,000円(ただし来日直後には用意するのが難しい日本のクレジットカードが初期契約時に必須)。
  • 格安SIMを利用する場合(月額2,000円):24ヶ月 = 48,000円(クレジットカード不要で申込可能)。

最も高いプランと最も安いプランの差額は、2年間で約100,000円にもなります。これはベトナムへの往復航空券やお土産代に相当する金額です。特別な理由がない限り、在日ベトナム人の多くが第3層(格安SIM)を選ぶのはこのためです。

5. 大手キャリアに高いお金を払う価値があるのはどんな時?

公平に見て、以下のような方には大手キャリアが向いています。

  1. 混雑時間帯の回線速度が仕事に直結する方:フードデリバリー配達員、頻繁なオンライン会議、ライブ配信販売など、数秒の遅延が損害につながる場合。
  2. 最新のiPhoneをセット割引の分割払いで購入し、長期契約する予定の方。
  3. 山間部や離島など、大手キャリアの自社回線しか届かないエリアにお住まいの方(限定的ですが存在します)。
  4. 家族全員で利用し、家族割引や自宅の光回線セット割を適用できる方(1人あたりの料金が格安SIM近くまで下がることがあります)。

上記の4つのパターンに当てはまらない場合、毎月の差額は単に「ブランドへの安心感」のために支払っているようなものです。

6. 賢い格安SIMの選び方

  1. 利用回線(通信網)を確認する:MVNOはDocomo、au、SoftBankのいずれかの回線を使用しています。都市部ならどれでも快適ですが、地方の場合は同じ地域の同僚や知人にどの回線が良いか聞いておくと安心です。
  2. 支払い方法を確認する:日本のクレジットカードがない来日直後の方は、銀行振込、コンビニ払い、代金引換(COD)に対応している事業者を選ぶ必要があります。
  3. プラン変更の柔軟性を確認する:翌月にデータ容量を変更する際の手数料は?安さだけでなく、プラン変更の柔軟性が重要です。
  4. サポート体制を確認する:夜9時にトラブルが起きたとき、誰に相談できますか?何語で問い合わせ可能で、どれくらいで返信が来ますか?
  5. 解約条件を確認する:優れたプランとは、解約手数料がなく12ヶ月の縛りもないなど、いつでもスムーズに解約できるプランです。

7. よくある質問

格安SIMでベトナムへのビデオ通話は制限されますか?

いいえ、制限されません。Zalo、Messenger、LINE、FaceTimeなどのアプリは、どの通信事業者でもデータ通信を利用して同様に動作します。通話品質は通話時の回線速度に依存します。

大手キャリアから格安SIMに乗り換える際、電話番号を引き継げますか?

はい、引き継げます。070/080/090番号をご利用の場合、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)手続きが可能です。現在のご契約先からMNP予約番号を取得(現在はオンラインで無料取得可能)し、新しい事業者への申し込み時に伝えるだけで、番号をそのまま維持できます。

1〜2ヶ月ほどベトナムへ一時帰国する場合、日本のSIMを一度解約して再契約すべきですか?

契約縛りのないSIMの場合、不在期間中に最小プランで維持する料金と、再契約の手間(電話番号を失うリスク含む)を比較してみてください。特に電話番号が日本の銀行口座や電子マネーに紐づいている場合、月額千円程度の最小プランで維持しておく価値があることがほとんどです。

まとめ

「どのSIMが一番良いか」ではなく、「今後1〜2年で自分の状況に最も合うSIMはどれか」を考えましょう。来日直後でクレジットカードがなく、生活費を抑えたい方には、柔軟な支払い方法に対応した格安SIMが最適な答えとなります。日本での生活が安定し、家族全員で利用し、常に高速通信が必要な方は、家族割引を適用した大手キャリアを検討すると良いでしょう。ご自身の状況に合わせてベトナム語で費用シミュレーションを行いたい方は、HD TELECOMのスタッフにお気軽にご相談ください。完全無料でご案内しており、強引な勧誘は一切ありません。